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NCR ENGIN PARTS
1978〜1979 TT-1860CC,950CC |
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EXPOSITION |
NCR TT-1,860CC,950CC等に使用する新品スペアーパーツである。
まず、シリンダーだが、ノーマルとはコンロッドの長さの関係でサイズその他すべてが違う。また、スタッドボルトの、間隔がノーマルよりも長い。
それから決定的に違うのが、アルミの材質、砂型にてキャストされている点だろう。
おそらく強度を上げるため、このように手のかかったことをしているのだろう。950CCのほうは、ボア90Mで、ニカジルメッキ仕様になる。
ヘッドもスタッドが違うために別物であり、ピストン形状の関係燃焼室形状も違う。よく海外等でNCRだといっているものは、この砂型、シリンダ&ヘッドが付いておらず、900SSをナが穴にして又加工使用しているものが多い。
パーツNOは、07781100,07781200ピストンはAEボーゴ製で、勿論専用パーツである。
スカートには、レースパーツにつき物である製造年月日が、ケガキで、書かれている。
このピストンは、2,5,78,86,4
1978年、2月5日製造86、4Mということだ。スカートはタイトで、スモールエンドは19M、オイルリングも薄いものである。
べべルギア、キックギアも専用パーツで、パーツ番号がある、ベベルギアの歯は、最初から研磨してあるようだ。
キックギアは肉抜きが施される。スプロケットも、コンプリートには、付属されたものである。1丁刻みで用意されているのがすごい。
勿論イタリア製。最後にバルブも専用パーツで、ノーマルとは違う。
まず材質がナイモニック製、サイズは、38M、40M、42M、44M、46Mと用意された。硬質で重量もある。
カムにあわせ、コッタ用の溝は後で加工して入れられるように、コッタ溝は切られていない。
860TT-1では、インレット44M,エキゾースト40Mが使われ、950TT-1になると、インレット46M,エキゾースト42Mというサイズが使用されている。
ステム径も、ノーマルとは違う。クランクシャフトも、市販とはまったくの別物で、オイルをくみ上げるための溝になっている。
ウエイトの形状も違い、ポリシュ仕上げになっている。
コンロッドも材質がかなり硬質のものであり、ビッグエンド、スモールエンド、供に、ダブルウエーブ形状になっている。
ビッグエンドは38Mストレートピン使用、この後ファクターデーター通りに、ダイナミックホールを切削し、使用することになる。
硬質のためここまで鏡面にするには、かなりの時間と手間がかかる。
こだわりのDUCATI CORSEお約束の最終仕上げでもある。
最後に、カバー類も全て専用で、砂型キャスト(フュージンテーラー)である。
パーツ番号も打ち込まれており、カバーは、0778-49-411。これが、NCRレーサーの番号である。
又、750ショートストロークエンジンにも、ピストン、バルブは、おなじものが使用されていた。
このようなレーシングバイクをサーキットで走らせるためには、新品のパーツを確保しておかないと互換性がないパーツばかりなので、壊れると再生が難しいだろう。
又、シートリングがあまく感じるものをよく見かけた。
おまけにシートカットとかが出来るようなヘッドではなく、使い捨てのようにギリギリに作られている。
996CORSEも同じである。
当社でストックのものは、全てNEWパーツで、今から15年くらいまえに、イタリアで買い占めたものである。今はもうないだろう。
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